ひつじの添い寝SHEEP LULLABY

ブルーライトとは|「短波長光」と呼ばれている光

公開日 2026年10月25日 / 文責 株式会社エム・ジー・ケイ

「ブルーライト」は、画面や照明の話題でよく登場する言葉です。ここでは、この言葉が何を指しているのか、そして何を指していないのかを、公的な資料の書き方にそって整理します。

この記事でわかること
  • ブルーライトは、波長の短い青色の光を指して使われる日常の言葉であること
  • 資料では「短波長光(ブルーライト)」と併記され、460〜480ナノメートル付近に感受性のピークがあるとされていること
  • この言葉が指しているのは光の色みだけで、明るさや時間帯までは含まないこと

ブルーライトとは

ブルーライト(blue light)とは、目に見える光のうち波長の短い青色の光を指して使われる言葉です。太陽の光にも含まれ、LEDを使った照明や、スマートフォン・タブレット・パソコンの画面からも出ています。

日常語として定着していますが、「何ナノメートルから何ナノメートルまで」と範囲を決めた定義が資料にあるわけではありません。おおまかに青い側の光を呼ぶ言い方だと考えておくと、読み違えにくくなります。

資料では「短波長光(ブルーライト)」と併記されています

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」で、光の性質を説明している場面に出てくる用語は短波長光です。「体内時計への影響が強い短波長光(ブルーライト)」のように、括弧でブルーライトを併記する書き方をしています。

資料が扱っているのは光の波長という物理的な性質で、ブルーライトはその一般向けの言いかえにあたります。同じものを指していますが、言葉としての厳密さは同じではない、ということです。

ポイント

資料は「短波長光(ブルーライト)」と併記します。ブルーライトはその日常的な言いかえで、範囲を定めた定義語ではありません。

なぜ460〜480ナノメートルなのか

この言葉といっしょに、460〜480ナノメートルという数字を見かけます。出どころは同ガイドのショートコラム「光の波長と体内時計」です。

2002年に、体内時計を調節する光の受容細胞として、網膜にある光感受性網膜神経節細胞が発見されました。この細胞はメラノプシンという感光色素を含有しており、460〜480nm付近の短波長光に感受性のピークがあります。
(同ガイド ショートコラム「光の波長と体内時計」より)

同じコラムは続けて、光の強さが同じでも、この帯にあたる光がいちばん強く体内時計に影響することがわかっている、と書いています。数字が示しているのは「まぶしさ」ではなく、体のリズムを合わせる細胞がいちばん反応しやすい帯だ、ということです。

リズムそのものの説明は体内時計と概日リズムのページにまとめています。

この言葉が指していない範囲

「ブルーライト」が言いあらわしているのは、光の色み(波長)だけです。同ガイドのQ&Aが良い睡眠のための光環境として挙げているのは「明るさ(照度)」「波長(ブルーライト)」「時間帯」の三つで、この言葉はそのうちの一つにあたります。

ですから、色みさえ抑えれば夜の光の話が片づく、という結論はこの言葉から出てきません。夜の画面や照明との具体的な付き合い方は寝る前のスマホのページにまとめました。夜の光と関わりの深い言葉にはメラトニンや中途覚醒もあります。

もうひとつ、目そのものへの影響、たとえば目の疲れといった話もここでは扱いません。参照した資料が書いているのは、光と体内時計・眠りのかかわりだからです。

新しく生まれた光ではありません

言葉のほうが新しいので、最近現れた光のように感じられますが、そうではありません。青い側の光は太陽の光にも含まれ、人はずっと浴びてきました。

変わったのは、浴びる時刻と距離のほうです。同ガイドは、LEDを使った照明や画面には体内時計への影響が強い短波長光が多く含まれる、と説明しています。夜おそくに、近い距離で、この光を浴びる時間がふえたということになります。

同ガイドは朝と日中の光についても書いています。朝日を浴びると体内時計は合わせ直され、日中によく光を浴びた日は夜の入眠が促される、という内容です。同じ短波長光でも、浴びる時刻で意味が変わります(朝の光/クロノタイプ)。

言葉を読むときの見取り図

  • 「ブルーライト」は日常語。資料が光の性質を説明するときの用語は「短波長光」
  • 460〜480ナノメートルは、体内時計を調節する細胞の感受性がいちばん高い帯の数字
  • この言葉が指しているのは色みだけ。明るさと時間帯は別に挙げられている
  • 青い光そのものは昔からあるもので、変わったのは浴びる時刻と距離

言葉の輪郭がはっきりすると、商品の説明や記事の見出しを読むときに、どこまでが資料に書かれていることなのかを見分けやすくなります。眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。

よくあるご質問

「ブルーライト」と「短波長光」は同じものを指していますか。

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では「短波長光(ブルーライト)」という形で併記されており、同じものを指しています。光の性質を説明する場面では「短波長光」という語が使われ、「ブルーライト」はその一般向けの言いかえにあたります。ただし、どこからどこまでの波長を指すのか、範囲を定めた定義はこの資料には示されていません。

ブルーライトは、最近になって生まれた光なのですか。

いいえ。青い側の光は太陽の光にも含まれていて、昔から浴びてきたものです。同ガイドも、LEDを使った照明や画面には体内時計への影響が強い短波長光が多く含まれる、と説明しています。ふえたのは光そのものではなく、夜に近い距離でこの光を浴びる時間のほうだ、という読み方になります。

460〜480ナノメートルという数字は、何をあらわしているのですか。

同ガイドのショートコラムによると、2002年に見つかった光感受性網膜神経節細胞という網膜の細胞が、メラノプシンという感光色素を含有しており、460〜480nm付近の短波長光に感受性のピークがある、とされています。体内時計を調節する細胞がいちばん反応しやすい波長の帯を示した数字であり、まぶしさや明るさの数字ではありません。

出典・参考

ご注意

この記事は一般的な情報をまとめたものであり、病気の診断・治療・予防を目的としたものではありません。アプリ「ひつじの添い寝」は医療機器ではなく、症状の改善や治療を行うものでもありません。

眠れない状態が続くとき、日中の生活に支障が出ているときは、ひとりで抱えこまず医療機関にご相談ください。